マンション傾斜

くい深度最大1・3メートル不足 三井住友建設、住民に説明

 横浜市都筑区のマンションが傾いている問題で、施工主の三井住友建設が、施工不良のくい6本は強固な地盤である「支持層」に最大で1・3メートル、残りの5本は30センチから50センチほど届いていないと説明していたことが24日、住民の話などで分かった。支持層が設計時の想定より約2メートル深かったことも、同社への取材で判明した。くいの納期は発注から2~4週間とされ、事前に用意したくいより長いくいを再発注した場合、工期が延びる可能性があったという。

 三井住友建設によると、同社がマンション着工前に行った調査に基づき作成した設計書では、支持層の深さを約14メートルと想定していた。

 しかし、今年6~8月に実施した地盤調査の結果、最大で想定より約2メートル深い約16メートルだった。

 問題のマンションでは、8本のくいが深度不足で、うち6本のくいが支持層に未到達だった。

 事前に用意したくいは深さ14メートルを想定していたため長さが不足しており、横浜市は「最大2メートルの未到達」としていた。

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