自民党は22日、船田元憲法改正推進本部長を交代させる方針を固めた。後任の本部長には、森英介元法相を充てる方針。23日の総務会で正式に決定する。
船田氏をめぐっては、与党筆頭幹事を務める衆院憲法審査会の参考人質疑で、通常国会で成立した安全保障関連法案について、自民党推薦の憲法学者が安保関連法案を「違憲」と指摘し、審議が停滞。参考人の人選には船田氏が関わっており、党内で責任を問う声が上がっていた。事実上の更迭とみられる。
また、第3次安倍晋三改造内閣の目玉政策「1億総活躍社会」の実現に向け、党内に設置する推進本部の本部長には逢沢一郎元国対委員長を起用する。推進本部は平成28年度予算案の編成に間に合うよう、子育て支援などに関する緊急対策をまとめる。1億総活躍社会実現は、来夏の参院選でも公約の柱に据える考え。
23日の総務会では、小泉進次郎元復興政務官を農林部会長に、森雅子元少子化担当相を環境部会長に起用する部会長人事も合わせて正式決定する。