滋賀に観光客呼び込む雪 マレーシアやタイで人気急騰 県、誘致に本腰 - 産経ニュース

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滋賀に観光客呼び込む雪 マレーシアやタイで人気急騰 県、誘致に本腰

 マレーシア人やタイ人の間で滋賀観光の人気が急上昇している。平成26年の県内の宿泊客数は、前年から2~3倍以上に跳ね上がった。人気のポイントは東南アジアでは降らない「雪」。京阪神からアクセスの良い県内のスキー場が、注目の観光スポットとなっている。県はマレーシア語やタイ語のガイドブックを作成する一方、今月末からは三日月大造知事がトップセールスを行うなど、さらなる誘致へ本腰を入れ始めた。

 観光庁の「宿泊旅行統計調査」によると、平成26年の県内の外国人の延べ宿泊者数(確定値)は前年比75%増の23万750人。伸び率は山梨県に次いで全国2位だ。このうち、従業員10人以上の施設に限定して国籍別の宿泊客数を調べたところ、マレーシアが4550人(255%増)、タイが7080人(139%増)。宿泊客数が千人に満たないベトナム(800人、220%増)やフィリピン(500人、257%増)を除けば、実質的にツートップだ。

 県観光交流局は、関西国際空港への格安航空会社(LCC)の増便などに加え、雪が滋賀の人気の理由と分析。担当者は「大阪で遊び、京都で歴史的建造物を観光し、滋賀で雪を見るという人が多い」と話す。マレーシアやタイの旅行会社の間では、「びわ湖バレイ」(大津市)や「奥伊吹スキー場」(米原市)といった県内のスキー場に対する認知度は高いという。

 また、海津大崎(高島市)などの桜の名所も、京都で見られる桜とはシーズンがずれているため、有名な観光スポットだ。

 こうした人気を受け、県は今月、マレーシア語やタイ語のガイドブック「good Luck Trip SHIGA」を作成。5万部を印刷し、東南アジアの旅行会社や国内の空港、県内の観光案内所などに配布している。

 さらに雪以外の滋賀の魅力も売り込もうと、三日月知事が今月29日~11月3日、「観光と食」をテーマに掲げ、両国を訪問する。主要旅行会社や食関係のバイヤーが同行して商談会を開き、近江牛や湖魚、お茶など県内の特産品をPR。ふなずしや地酒といった外国人になじみのないものは、クラッカーに載せたりサイダーで割ったりして提供し、販路拡大を目指す。

 担当者は「屋台文化のある東南アジアでは食に対する関心が高く、とりわけヘルシーな日本食が関心を持たれている。これを機にさらなる観光誘客を進めたい」と意気込む。(江森梓)