【秘録金正日(47)】中国の改革解放を「共産主義捨てた」と一蹴 トウ小平は「なんてばかなやつだ」と激怒(5/6ページ) - 産経ニュース

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秘録金正日(47)

中国の改革解放を「共産主義捨てた」と一蹴 トウ小平は「なんてばかなやつだ」と激怒

 平壌にとんぼ返りした日成は再度、息子を中国に送ろうとするが、金正日はこう言い返したという。

 「中国が修正主義の道を歩むのは中国の問題。中国が決めることです。『主体朝鮮』が中国の言いなりになる必要はありません。われわれは、『ウリ(われわれ)式』で行くべきだと思います」

 日成も黙っていない。

 「おやじの俺が、頭を下げて歩くのは、お前のためではないか。トウ小平との約束をほごにはできない」

 その後の正日の動向について、中国要人の朝鮮語通訳を務め、北朝鮮研究に携わってきた中国国際問題研究所の陶炳蔚は「私が知る限り、金正日は83年に中国を2回訪問している」と証言する。ただ、これを裏付ける文献は見当たらず、記録上は、83年6月の訪中以後、17年もの間、中国に足を踏み入れていない。

 日成が後継者問題をめぐって中国指導部と渡り合い、頭を悩ませていたまさにそのころ、正日は、国際社会を揺るがすテロを画策していた。「中国を危険にさらす」とのトウの危惧は、日成との面会からほどなく、現実の危機となる。