「あなたは危険人物」育休明けに非正規→雇い止めのマタハラ 女性が会社を提訴

 育休明けに正社員から非正規社員への変更を迫られ、1年後に雇い止めになったとして、英会話学校を運営する会社の元社員の女性(34)が22日、東京地裁に正社員への復帰を求める訴訟を起こした。女性は「子供が女性のキャリアに邪魔なものであってはいけない。安心して出産し、復帰後も働き続けられるようにしてほしい」と訴えている。

 訴状によると、女性は平成20年から社会人向け英語学校の指導者として正社員で働いていたが、第一子出産後の26年9月、保育園が見つからなかったため育休延長を申請。その際、会社側に「希望すれば正社員に復帰できる」などと言われたため契約社員への変更に応じたが、保育園が見つかり正社員への復帰を希望しても拒否され続けたという。そのうえ、1年間の契約期間満了とともに雇い止めとなり、会社側から雇用関係がないことを確認する訴訟を起こされたため、正社員としての地位の確認を求めて提訴した。

 女性側弁護士によると、同社で育休を取得した指導者職の従業員は、女性が初めて。会社側との話し合いの中では、上司の男性が「おれは彼女が妊娠したら、おれの稼ぎだけで食わせるくらいのつもりで妊娠させる」と発言。女性が労働組合に加入したところ、会社代表が「あなたは危険人物です」と発言したこともあったという。

 提訴を受け、会社側の代理人は「まだ訴状が届いていないので詳細なコメントは差し控えるが、当該労働者との間の雇用関係については司法の判断を仰ぐべくすでに当社の方から訴訟を提起しており、司法の場で適切に対処していきたい」とコメントした。

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