習近平訪英

中国と英国、7兆円超の巨額契約締結 習主席「中国は社会主義の道を選択」と演説

 【ロンドン=内藤泰朗】キャメロン英首相は21日、英国を訪問中の習近平・中国国家主席と会談後、経済界との会合で、英国が進める原子力発電事業への中国による投資など、総額400億ポンド(約7兆4千億円)の契約を締結したと述べた。習氏は、両国は「グローバルな包括的戦略パートナーシップを構築し、黄金時代を開く」と宣言した。

 ロイター通信によると、中英間の契約の中心は原発投資で、中国企業は南西部ヒンクリー・ポイントで2025年に完成予定の原発など計3事業に180億ポンド規模を投資する。ロンドン東部の事業では、中国が3分の2の株式を取得して中国で設計された原発を建設する計画だ。

 総額400億ポンドの詳細は明らかにされなかったが、同通信はこの中には、液化天然ガス(LNG)供給事業(100億ドル)や新型客船の建造(26億ポンド)、英ロールスロイスへの出資(14億ポンド)なども含まれていると伝えた。

 両国は21日、中国以外で世界初となる人民元建て国債の発行を始めることでも合意した。

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