平成24年度に中学校の授業でダンスが必修化されるなど、学校現場のダンスが注目されている。そんな中、お堅いイメージの「校歌」をダンスミュージック風にアレンジしてダンスに取り入れ、運動会や参観日などで発表する学校がある。子供たちは「かっこいい」と歓迎、先生たちにも、「歌詞を深く知る機会となり郷土愛にも結び付く」と好評だという。(木村郁子)
これが校歌?
9月15日、大阪府・東大阪市立小阪小学校の3時間目。小学3年生の2クラス、計59人が体育館に集まり、翌週に控えた発表会に向けてダンスの練習に励んでいた。
指導にあたるのはプロダンサー。「頑張って足踏みして」「そこで止まる」との指示を聞きながら、子供たちが「むずかしーい」「決まった」と言いながら、懸命に踊る。ズンズンズンズンと重低音が響くダンスミュージックに合わせ、ノリノリの子供たちだが、よく聞くと、「たーてる まなびやーわーれらのーこーさーかしょうがっこう」と口ずさんでいる。同校校歌の歌詞だ。
「音楽だけ聴いていると、校歌とは思えなかった。踊るのも楽しかった」と話すのは3年生の黒木一葵(いっき)くん(9)。
ダンスミュージック風のアレンジ 振り付けは児童のアイデア
実はこのダンスは、日本ストリートダンススタジオ協会(大阪市中央区)のプロジェクト、「校歌で踊る、地元学習プログラム」を取り入れたもの。同協会ではもっと学校現場でダンスに親しんでもらおうと、今年6月、同プログラムを新設した。