浪速風

「新聞ならでは」で伝えたい

コラムニストの山本夏彦さんは「私は記事より広告を信じる」と書いた。「記事は給金をもらっている新聞記者が書くから、デスクまたはその社の社長の気にいることしか書かない」。辛口は承知だが、耳が痛い。対して「広告は一字千金、莫大な金を払うのだからまず分からないことは書かない」。

▶今日は新聞広告の日。「時事新報」を創刊した福沢諭吉は「商人に告るの文」という社説を掲載して広告の有効性を説いた。以来、広告は販売との両輪で新聞経営を支えてきた。テレビの登場で主役の座を奪われ、最近はインターネットが台頭しているが、新聞ならではの広告も多い。

▶小欄は平成15(2003)年にリーグ優勝した阪神タイガースの星野仙一監督が、スポーツ新聞5紙にそれぞれ文面を変えてだした応援感謝広告が印象に残る。媒体の特性をいかして、意見広告やメディアミックスなど新聞広告はまだまだ影響力も可能性もある。記事も負けてはいられない。