第27回(2015年)世界文化賞の建築部門受賞者、ドミニク・ペロー氏(フランス)の合同記者会見での言葉は次の通り。
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とても感動的な瞬間です。建築家、そして建築にとって非常に幸福な瞬間です。なぜなら、建築は今でもアートと考えられていると分かったからです。建築はむしろ不純な芸術です。芸術としては、さまざまな異なる複雑なものに拘束され、広い領域から培われるものだからです。世界文化賞はさまざまな感受性、感動を見えるものにしていると思います。芸術は絶えず人間の感動であり、何か私たちにとって本質的なことです。
私たちが置かれている状況は、今までになかったような状況です。私たちは地球全体を知っています。完成した、有限の世界にいるのです。ですから船に乗って、知らなかった国、土地を発見しに行くことはできません。私たちの地球は知られたもの。有限の世界で発展していかなくてはなりません。エネルギーを再発見し、資源や文化を見つけなければならないのです。