カナダ総選挙

新政権、TPP批准手続き難航か 単独過半数獲得の自由党「TPP交渉は透明性を欠く」

 【ニューヨーク=黒沢潤、ワシントン=小雲規生】カナダで19日、総選挙(下院、定数338)が行われた。中道左派の野党第2党・自由党が与党の保守党を抑え、単独過半数を得て圧勝し、ジャスティン・トルドー党首(43)が首相に指名されることが確実となった。

 約10年ぶりの政権交代は、カナダを含め大筋合意した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の批准に影響する可能性が指摘される。仮にカナダが不参加となれば合意内容全体のバランスが崩れ、米国の批准手続きでの波乱要因となる可能性もあるためだ。

 自由党は自由貿易推進派だが、TPPをめぐっては「交渉が透明性を欠く」と主張するなど、批准に慎重な姿勢を示してきた。

 トルドー党首はTPP大筋合意の際の声明で、「TPPは中間層の機会を拡大する」と指摘。半面、乳製品などの供給管理制度の確保などを重視し、政権を取った場合は議会で議論するとしており、批准手続きが難航する可能性もある。