維新分裂

維新の党解党「残った金は国に返す」橋下氏がツイッターで政党交付金の返納表明、今年は計26億6000万円支給

 維新の党の分裂騒ぎに端を発した政党交付金の分配問題をめぐり、同党を8月下旬に離党した大阪維新の会の橋下徹代表が19日、自身の短文投稿サイト、ツイッターに「維新の党を解党し、残ったお金は国庫に返納する」と書き込んだ。

権限ないが党解散を…「債権者へ支払った後で返納」

 離党した橋下氏に解党に関する権限はないが、大阪維新を母体に誕生する新党「おおさか維新の会」に参加する国会議員らに働きかけ、24日に開催予定の「臨時党大会」で党の解散を決議したいとする意向を示した。

 これまで新党組は「臨時党大会」で執行部を刷新した上で政党交付金を議員数などに応じて配分する「分党」を決める方針だった。

 橋下氏は政党交付金の扱いについて、先例を参考にしながら、維新の党の「債権者への支払いを終えた後で返納する」と記した。

 同党の政党交付金をめぐっては、松木謙公幹事長代行が16日、入金口座の印鑑と通帳を奪還するため大阪市中央区の党本部を訪ね、新党組の井上英孝、浦野靖人両衆院議員に追い払われる泥仕合を演じていた。

 橋下氏は「要らない政党は潰して、政党交付金をできる限り多くの国民の皆様にお返しする」と記し、一連の騒動について「すみませんでした」と謝罪した。

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