討論

NHK受信料の「支払い義務化」は、是か非か?

 --教育番組など、公共放送だからこそ作れる番組も多いのでは

 「教育コンテンツへの潜在的なニーズは高く、例えば関連会社のNHK出版が発行している語学テキストの売り上げは好調だ。事業を整理すれば、やりようはあるはずだ。そもそも、日本のテレビは『無料』という認識が根強いが、いいコンテンツにお金を払う習慣を根付かせ、番組の競争を促進させていくことも大切だ」

 --自民党の小委員会は、値下げもセットで検討するよう提言している

 「値下げの前に、受信料を払っている人が、過去の番組をネット上で無料視聴できるアーカイブ(保管所)を整備すべきだ。ただでさえ、NHKをはじめ日本の放送局のネット対応は、海外の先進国に比べて遅れている。これもNHKの『特殊法人』という縛りが原因だ。予算に国会の承認が必要であることが、良くも悪くも政治とNHKの距離を近づけ、NHKの立場を難しくしている。NHKの独立性を保つ意味からも、有料放送にした方がいい」

 〈いけだ・のぶお〉昭和28年、京都府生まれ。61歳。東大卒業後、NHK入社。報道番組制作に携わり、平成5年退職。国際大学GLOCOM教授などを経て、言論サイトなどを運営するアゴラ研究所所長。