足湯で心身ほっこり 避難者と向き合う神戸のボランティア 茨城

 ■不安や悩みに耳を傾け環境改善に奔走

 鬼怒川の堤防決壊で被害を受けた常総市で、さまざまな支援活動を展開するボランティア。その中に、体の疲れやストレスを解消してもらおうと、足湯を使った支援をしている団体がある。むくみや冷えを改善し、風邪の予防も期待できる「足湯」。温かい「もてなし」に、避難者らは身も心もほっこりとしている。(海老原由紀)

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 足湯ボランティアに取り組んでいるのは、神戸市兵庫区に拠点を置く「被災地NGO協働センター」(頼政良太代表)。阪神大震災が起きた平成7年に「仮設支援連絡会」の名で組織化し、3年後に現在の名称に改めた。主に災害時の救援活動を行っている。

 同団体は地元のボランティアらと連携して、避難所や炊き出しの場などで足湯を実施。利用者と一対一で向き合い、手をさすったり不安や悩みに耳を傾けたりしている。足湯に限らず、避難所の環境改善にも奔走している。

 団体メンバーの増島智子さん(44)は、避難所生活をしている70代女性の「寒くて仕方がない。ここから生きて出られるのか」という言葉に胸を痛めたという。

 「先が見えない」「これから家をどうしよう」…。

 そんな声も寄せられており、増島さんは「話し相手や交流の場作りも必要。被災者の声を集め、行政に提言することも大事な活動と考えています」と語る。

 常総市新井木町では、水海道あすなろの里(同市大塚戸町)に避難しているペルー人の女性(29)が足湯ボランティアに初挑戦。湯の中に足を入れる男性の笑顔に「気持ちよかったみたい。うれしい」と顔をほころばせた。

 被災地では自宅に戻ることができても、浸水被害で台所が使えずに食事が作れなかったり、睡眠環境が整っていない場所で眠ったりしているケースは依然多い。

 「在宅避難者の支援が取りこぼされている。カセットコンロなどを配ることができれば…」と頼政代表(27)。「(今後必要なのは)残っている泥のかき出しに一刻も早く取り組み、住民の声を基にした救援策を作ることです」とも話している。