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消臭や衛生面から、主に女性の悩みの種となっている足裏の古くなった角質。リベルタ(東京都渋谷区)の角質ケア商品「ベビーフット」は、世界約50カ国・地域で売られ、累計販売個数は今年6月に1000万個を超えた。海外でのヒットの原動力となったのは、精鋭3人の営業社員。商品の特長をズルむけと表現したユニークな発想や、各国事情に合わせてパッケージ、販売方法を変えるなどの努力でメード・イン・ジャパンの底力を示した。
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足裏の古くなってガサガサした角質をそのままにしておくと、臭いや水虫の元になる雑菌の増殖にもつながる。リベルタの佐藤透社長は、民間療法で殺菌・消臭などで知られていた木酢液に着目。平成9年、木酢液などを配合した溶液に足を漬けて角質をはがす水虫対策商品「はいてみたら」を発売した。
17年には、女性の足裏の角質ケアをアピールする商品に刷新。「究極のすべすべ足って、赤ちゃんの足だよね」(佐藤氏)との思いから、商品名はベビーフットに決まった。その後も、溶液の成分を木酢液から皮膚への刺激が少ないフルーツ酸に変えたり、包装箱に社員自らの足裏写真を載せたりするなどの改善を進めた。