開発ヒストリー

足裏の角質がびっくりするほど「ズルむけ」 リベルタ「ベビーフット」のヒット支えた敏腕営業マンたち

 そんな中、佐藤氏の関心は海外へと傾いていった。ニーズを探ろうと、19年に香港で開催された展示会にベビーフットを出展したところ、想像以上の反響があった。軽石やヤスリで足裏の角質を落とすのではなく、溶液に足を浸して角質をはがす、という斬新な発想が現地の関係者に受け入れられた、と佐藤氏は感じた。早速、山崎豊和氏(現海外営業部長)ら3人の海外営業担当者が、韓国や台湾、インドネシアなどを訪れ、展示会への出展や販売代理店探しなどを行った。

 ところが、最初はまったく契約に結びつかなかった。アジアの国々では、1000円程度の低価格で足裏のケアを行う店舗が至るところにあり、現地の人が自身で角質を取り除こうとする意識が低かったからだ。さらに、各国の薬事法などの条件を満たすため日本の商品をそのまま輸出できず、仕様を変更したことに伴うコスト高も足を引っ張った。海外事業の赤字は3~4年続いた。

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 苦境に陥ったものの、佐藤氏はあきらめなかった。当時、日本で開発を進めていた溶液をジェル状にして靴下型のパックと一体化した「フットパック構造」を海外仕様に応用。従来、靴下とパックが別々だったものを一つにして、利便性だけでなくコスト削減にもつながった。価格も半額以下に設定でき、現地の販売代理店との成約が飛躍的に増えた。

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