【病と生きる】プロスケーター・鈴木明子さんが「摂食障害」克服したきっかけは… 一時は160cm32kgに(3/3ページ) - 産経ニュース

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病と生きる

プロスケーター・鈴木明子さんが「摂食障害」克服したきっかけは… 一時は160cm32kgに

 大学2年のとき、摂食障害の原因が母との関係にあると医師に言われました。私は一人娘で母から厳しく育てられた。スケートの練習でも「歩くのが遅い」「準備が遅い」と叱られ、褒められたことがありませんでした。「母の理想の娘に近づきたい」という思いが、プレッシャーになっていたのだと思います。

 摂食障害を経験して、私も母も変わりました。私は完璧主義の所があり、周囲に甘えることができませんでした。でも、今はいい意味で「適当でいい」と思えるようになりました。

 目指していたトリノ五輪出場は逃しましたが、その後、2度五輪の舞台を踏むことができました。ちょっと遠回りをしたけれども、目の前のことに一生懸命に取り組んできた結果だと思っています。

 一部のファンの方に報告したつもりでしたが、「摂食障害からの復帰」とメディアに大きく取り上げられることに戸惑いもありました。でも、私が病気を克服し、元気になった姿に勇気づけられたという手紙もたくさん頂きました。私の経験を通して、誰かが救われるのならばよかったのかな、と今は感じています。

 〈すずき・あきこ〉昭和60年、愛知県生まれ。6歳でフィギュアスケートを始める。15歳で出場した女子フィギュアスケート全日本選手権で4位。平成15年、東北福祉大入学直後に摂食障害になり、16年に復帰。2010年のバンクーバー五輪8位。2014年のソチ五輪8位。同年の世界選手権後に引退、現在はプロスケーターとして活躍。