軍事ワールド

NATOとロシア、ウクライナ緊張で2軍対決 型落ち品と欠陥品でお粗末な戦い…

 ウクライナ危機を巡って北大西洋条約機構(NATO)に加盟する西欧諸国とロシアの対立が続くなか、双方の兵器不足に注目が集まっている。ロシアは唯一の航空母艦(空母)が修理で使えず、時代遅れの爆撃機さえ数が不足するなど、ソ連時代の赤い帝国の威容も色あせ気味だ。対するNATOも主力戦闘機に欠陥が発覚し、飛べるのは保有機の半数に過ぎないことが判明、冷戦時代では考えられない軍事的な二軍対決となっている。

「核による恫喝」も…

 今回のウクライナ危機を巡る西欧諸国とロシアの対立は、ウクライナ内の親露派とEU加盟を求める親欧米派の対立が発端。2014年3月にはロシアがクリミア編入(併合)を宣言し、軍を展開。東部ドネツク州などでは、ロシアから兵器の支援を得た親ロシア派武装勢力とウクライナ正規軍の間で激しい戦闘状態となった。NATOは秋に軍事・非軍事での装備の援助や資金援助を確約、経済制裁も発動し、ロシアが反発して「義勇軍」を派遣する悪循環に。こうしたなか強硬な態度に出たのがプーチン大統領だ。

 ウクライナの親欧米派が政権を掌握した場合には核兵器の準備をするよう昨年2月、軍に指示していたことを、今春出演したテレビ番組で明らかにした。

 こうした「核による恫喝」からは強気一辺倒の姿勢がうかがえるが、実際は欧州の先進国相手に現代戦を展開できるような状態ではない。

 例えば戦闘空域の制空権確保に重要な空母は、ロシアに現在ただ1隻アドミラル・クズネツォフ(5万3千トン)があるのみだが、今年6月に修理のためムルマンスクの造船所に入港し、修理が終わるのは2年以上先だ。そもそもこの空母は85年進水、90年就役というから御年25歳で、自衛隊ならそろそろ2線級か退役かという頃合いだ。

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