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食べる喜び取り戻す 摂食嚥下のマップ開発

 事業所の掲載は自己申告でスキルや資格は均一でない。戸原准教授は「摂食嚥下は多職種が連携する分野だが、人がそろうのを待っていると『できません』になってしまう。まずは、患者さんのためにできる人が対応する環境を作ることが重要」とする。

 マップには、だれでもアクセスできる。嚥下機能の衰えた高齢者のために家族が専門家を探すこともできるし、専門職同士が近隣でネットワークを作って治療水準を向上させたり、個々の専門職のスキルアップにつなげたりもできる。

 マップからは、北関東以北や日本海側でリハビリが行える場所が少ない傾向も見て取れる。戸原准教授は「自治体がサービスの薄い地域を認識し、今後、医療機関をどう整備していくかを考えるためにも使ってほしい」と話している。

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 ■ゼリーからしめサバへ 少量でも生活の質上がる

 千葉県市川市に住む日向(ひなた)健次さん(63)は7年前、何度かの脳梗塞の末、のみ込みが悪くなって胃瘻にした。「胃瘻にしないと、命そのものが危険だ」と言われたからだ。