顔の横から脚がニョキッ 毎回話題騒然
糞転がし? 中国の雑伎団? もはやファッションショーなのか、サーカスなのか、斬新すぎてついていけない…。いや、だからこその最新、最先端のファッションなのだろう。2016春夏のパリコレクションは、今回も期待を裏切らない奇抜さだった。
まずは、「リック・オウエンス」のショー。4番目に登場したモデルが異様だ。顔の横から脚が伸びている!…いや、違う、よく見ると歩いているモデルがもう1人を背負っているのだ。その後も、1人がもう1人に前後や逆さまに張り付いて一体となったモデルらが次々と現れた。異様な光景はショーの終盤まで続いた。
2年前のショーではマッチョな女性モデルが雄たけびをあげてステージを踏みならし、昨シーズンのメンズコレでは男性の大切な部分が見え隠れし物議を醸した。数カ月前のメンズでは、突然男性モデルが「メルケル(独首相)を殺して」というメッセージを掲げて騒然となった(男性モデルの勝手な行動にはデザイナーも激怒したという)。いずれにせよ、毎度話題に事欠かない「リック・オウエンス」。今回も不可思議なショーで話題を提供した。
コント? いえいえ大まじめです
新進気鋭のデザイナー「ジャックムス」のショーも奇抜だった。モデルが巨大な球体を押したり、デザイナー自身が白馬を引き連れて登場したり、子供が長い布を引きずったり…。クライマックスには球体を身につけ、頭からすっぽりかぶっていた。これはコントなのか? というわけでは全くないようで…。