スポーツ異聞

背番号「18」の悲哀 松坂、杉内、ハンカチ…もはやエースの称号ではない? 

 しかし、右肩故障のため、今季1軍マウンドに一度も上がれなかった。「背信行為」などと批判の矢面に立たされた背景には、推定4億円ともいわれる高額年俸がある。大いなる誤算の要因はともかく、法外な買い物は来季、チームの士気にも影響しそうだ。

巨人で18を背負うことの意味

 プロ野球における背番号18は、球団によっても温度差があるものの「特別」の意味がある。中でも、時代ごとのエースが君臨してきたのは巨人だ。巨人の18番は、藤田元司→堀内恒夫→桑田真澄と受け継がれてきた。栄光の巨人軍で桑田から18をリレーしたのは、ソフトバンクから移籍した左腕・杉内俊哉である。しかし、今シーズン半ば、右股関節の故障でペナントレースを離脱し、6勝に終わった。「背番号18が似合う選手になろうと思った」。巨人入団時に語った意気込みをファンに納得させられるかは来季以降の復活にかかっている。

 このほか、日本ハムの斎藤佑樹はわずか1勝に終わり、自ら「エースの称号」の意味合いを薄めてしまった。DeNA(横浜)一筋のベテラン、41歳の三浦大輔も2桁勝利にはほど遠く、厳しいシーズンとなった。

歌舞伎の「おはこ」に由来?

 18番・エースの系譜は戦前までさかのぼるが、それは日本特有の慣習であって、大リーグには「エース=18番」の図式は成り立たない。海の向こうでは、背番号18の野手の方が目立つという。