経済裏読み

TPPに尻込みした韓国の摩訶不思議、中国優先のツケ?環太平洋同盟から脱落の危機

中国とのFTAに「精魂」

 TPPが推進されれば、こうした問題が顕在化するのは以前から韓国でも知られていたことだ。それでもなぜ、交渉を尻込みしたのか。そこには通商交渉に対する韓国の誤算もうかがえる。

 韓国は、巨大経済圏の貿易協定よりも、2国間の自由貿易協定(FTA)を優先する通商外交を展開してきた。2国間の協定は、交渉相手が少なく、多国間に比べて、妥結に持ち込みやすいとされる。利害が対立する条件は、棚上げしやすく、そもそも組みたい相手を選ぶことができる。

 2国間の交渉のメリットを享受するように韓国は、米国や欧州連合(EU)を含む11のFTAを発効し、中国を含む4カ国とも交渉を締結。これにより、「もはや、TPP参加への必要性は乏しい」との認識が広がった。

 「中国が最大貿易国だという理由で韓中FTAだけに精魂を尽くし、TPPに大きな関心を持たなかった」。韓国経済新聞(電子版)は社説でこう振り返った。

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