2020年東京五輪・パラリンピックに向け、東京都が9日に発表したブランドロゴ「&TOKYO」について、似たデザインを探す動きがインターネット上で広がっている。デザインを監修した博報堂の永井一史氏が、五輪エンブレムの審査委員代表を務めた永井一正氏の息子だったことなどから、疑念の目を向けられたもようだ。舛添要一知事は13日の定例会見で「パクりとの話もあるが、エンブレムの問題とは全く違う」と反論し、今後も継続使用する意向を示した。
ネット上で似ていると指摘されたのは、ニュージーランドの弁護士事務所「Jones&Co」のマークなど。赤い丸で「&」を囲んだデザインが「酷似している」「またパクリかよ」などと指摘されている。
東京のロゴは、米ニューヨークの観光キャンペーン用ロゴ「I●NY」にならい、都が博報堂に依頼し、デザイン費など1億3千万円をかけて作成。完成後、エンブレムの盗用疑惑が浮上し、約2カ月かけて法的な問題がないかを調べた。
舛添知事は会見で「&」などの記号は一般的すぎて著作権の保護対象にならないと説明。今後、2億円以上をかけてPRし「I●NYと同じくらいのブランドにしたい」と述べた。
●=ハートマーク