東日本豪雨で冠水の仮置き場も…災害時の漏洩、管理態勢の強化急務

 一時保管が前提となっている仮置き場で保管が長期化することで、放射性物質を含む汚染土などの廃棄物が災害で漏れ出す不安が高まっている。9月の東日本豪雨では一部の仮置き場が冠水し、廃棄物を入れた袋が河川に流出した。袋も長期間の使用を想定しておらず、破れなどの問題が生じており、管理態勢の強化が急務となっている。

 東日本豪雨による河川の氾濫で流出したのは、福島県飯舘村の除染現場で保管していた廃棄物を入れたフレコンバッグ(袋)。その後、周辺の川や川岸などで、約400袋が発見された。同県川俣町では、汚染土の流出は免れたものの仮置き場2カ所が冠水した。

 9月末に開かれた「放射性物質汚染対処特措法」の見直しを検討する環境省の有識者会議では、仮置き場の水害対策や管理の厳格化を盛り込むよう指摘する声が相次いだ。

 根本的な問題として、中間貯蔵施設を含む計画促進の重要性を改めて指摘する声が上がっているほか、袋の劣化も懸念されている。環境省が昨夏から冬にかけて580カ所の仮置き場を調査したが、310カ所で破れなどの問題があったことが判明している。

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