汚染雨水の外洋流出阻止、ポンプ増設へ 福島第1原発、月内にも

 東京電力福島第1原発で、放射性物質に汚染された水が大雨が降るたびに排水路を通じて外洋(港湾外)へ流出し、地元の懸念を増幅させている。排水路を港湾内へ付け替える工事を実施中だが、完成は来年春ごろ。東電は、今月内に排水路の上流側にポンプを増設して雨水をくみ上げる対策に乗り出した。

 汚染雨水が流れ出ているのは、1~4号機の西側を通る「K排水路」。今年2月に、汚染雨水が外洋へ流出しているにもかかわらず、約9カ月間公表せずに強い批判を浴びた場所だ。

 問題発覚後、東電はK排水路から、港湾内へつながる「C排水路」につなげる工事に着手した。港湾内であれば水中カーテンなどで放射性物質の外洋への拡散を防ぐ措置が講じられている。ただ、工事現場は急斜面で場所が狭く、完成には時間がかかるという。

 それまでの応急措置として、K排水路の排水口付近に仮設ポンプを8台置いた。フル稼働させれば、毎時14ミリの降雨に対応できるとし、年間降水量を試算したところ、当初は年4~5回の流出を想定していた。

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