高校野球

「漫画みたい」に継投ずばり 大商大堺、強豪・大阪桐蔭を破り初めて大阪の頂点に

初優勝を決め喜ぶ大商大堺ナイン=10日、舞洲ベースボールスタジアム
初優勝を決め喜ぶ大商大堺ナイン=10日、舞洲ベースボールスタジアム

 「漫画みたい。もう二度とできない継投」

 大阪府内有数の強豪・大阪桐蔭を破り、初めて大阪の頂点に立った大商大堺の静純也監督は驚きの表情で延長十三回まで及んだ激闘を振り返った。

 先発のマウンドに立ったのは、時速60キロ台のスローカーブを武器にする軟投派の東山。六回にエース・神田が登板するまでは徐々に球速の速い投手らでつなぎ、少しでも神田のストレートが速く見えるようにした戦略だった。「前の3人が頑張っていたから、僕も気持ちを前面に出して投げた」と神田は七回以降は強力打線を無失点に抑えた。

 延長十三回、先頭打者の出来が左前打で出塁。1死後に自らの判断で二盗を試みた。これが相手守備陣の乱れを誘い、出来は一気に本塁を駆け抜けて貴重な勝ち越し点を挙げた。新チームになって選手全員が走塁を重視して練習を重ねてきた成果に、出来は「勝つならここしかないと思った。(盗塁をする)怖さはなかった」と胸を張った。

 全員野球で勝ち取った優勝に、神田は「一つでも多く勝って、甲子園を目指したい」と近畿大会に向けて闘志を燃やしていた。

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