台北から見る中国軍事情勢

あなどれない通常型ミサイル 台湾・沖縄射程に計1500発 弾頭も多種多様でその威力は…

戦略的な役割

 第2砲兵は、単独で作戦を行う訳ではない。米ランド研究所の09年の報告書は、中国は60~200発のクラスター弾頭搭載ミサイルの一斉攻撃で、台湾のほぼ全ての空軍基地の滑走路を瞬時に使用不能にできると計算。これにより台湾空軍は防空作戦を行えず、続いて侵攻してくる中国空軍機の精密誘導爆弾による攻撃で、空軍基地の格納庫やその他の軍事・産業上の重要施設が破壊されると推定している。

 同研究所は今年9月の報告書でも、在沖縄の米軍嘉手納基地は36発の弾道ミサイル攻撃で、開戦初頭の重要な時期に4日間にわたって戦闘機の離発着ができなくなると推計している。

 中国では「戦術」部隊に分類される通常弾頭型の弾道ミサイルだが、台湾有事では、死命を決する「戦略」的な役割を担っていると言える。

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