台北から見る中国軍事情勢

あなどれない通常型ミサイル 台湾・沖縄射程に計1500発 弾頭も多種多様でその威力は…

 米ランド研究所が9月に発表した報告書によると、第2砲兵の短距離ミサイル部隊は、発射機1台につき最大5発のミサイルを配備しており、波状攻撃を行える態勢になっている。

多種多様な弾頭

 2011年末の台湾空軍の学術論文によると、第2砲兵の通常弾頭型ミサイル部隊は、敵の指揮所や部隊集結地点、空軍基地、ミサイル発射基地、空母艦隊、交通の要衝などの軍事目標だけでなく、政治・経済上の目標を攻撃する任務を負う。

 台湾向けの場合、短距離弾道ミサイルDF11とDF15が中心となる。ミサイルの命中精度を表す半数必中界(CEP)は、DF11で30~50メートル、DF15で200メートル以下に改良が進んでいるという。ただ、旧式の場合、CEPは最大で600メートルといい、改良型への更新がどの程度、進んでいるかは分からない。一方、山東省から西日本を射程に入れる準中距離弾道ミサイルDF21の通常弾頭型DF21Cは、CEP50メートル以下とみられる。

 通常型弾頭では、半径40メートル以内の施設を全壊させる高性能爆薬(HE)弾頭に加え、子弾をまき散らすクラスター弾頭▽滑走路や抗堪化された施設を攻撃するための貫通弾頭▽半径500メートルを焼き尽くす燃料気化弾頭▽炭素繊維をまき散らし送電網をショートさせる炭素繊維弾頭▽電磁パルスで半径75キロ以内の電子機器を1時間にわたって使用不能にする弾頭-などが目的別に使用されるという。このほか、戦術核弾頭も運用し、台湾空軍の論文は出力を90キロトンとしている。

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