ノーベル賞

今年は山梨に埼玉、いや徳島や長崎だって… 旧帝大には負けない地方大学の受賞ラッシュ

 文部科学省幹部は「地方大学は、東大や京大と違って成果を求めるプレッシャーが少なく、自由に研究へ打ち込める雰囲気があるのでは」と話す。

 ただ、近年の地方大学を取り巻く環境は厳しい。平成16年に国立大学が法人化されてからの約10年で、約1300億円の運営費交付金が削減。若手研究者は有期雇用のポストに置かれることが増えた。特に地方大学では入学者の減少傾向が続いている。

 文科省は28年度予算の概算要求で、全国の国立大学を、世界で卓越した取り組みを進める大学▽特色ある教育研究を行う大学▽地域に貢献する大学-の3グループに分類。地方大学の大半は3番目の類型に入っている。大学改革の一貫で、運営費交付金を効率的に配分するのが目的だ。

 科学研究の現場に詳しいサイエンス作家の竹内薫さんは「地方大学にも優れた先生はたくさんいる。東大や京大のように大学受験で燃え尽きることもなく、じっくり学問と向き合えるのでは」と指摘する。

 そのうえで、埼玉大を卒業後に東京大大学院に進んだ梶田さんのケースを挙げ、「地方大学で基本を学び、世界レベルの大学院に進むというコースもある。これからは、そうした研究者の活躍が増えるだろう」としている。

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