関西の議論

徳島の盲導犬と飼い主、無念の事故死 バック警報音「どうして義務づけないのか」…法令の死角

 山橋さんを搬送する救急車が到着したころ、現場を目撃した近くの女性(67)は「いつも盲導犬が男性を守っていた。よく顔を合わせる人だったのでショックも大きい」と話した。

 事故の一報を聞き、現場に駆けつけた公益財団法人「徳島の盲導犬を育てる会」の杉井ひとみ事務局長(56)は「ヴァルデス号は危険を察知して広いスペースがある資材置き場の奥の方へ山橋さんを誘導しようとしたが、間に合わなかったのだろう。盲導犬として最後まで山橋さんを守ろうとしたと思う」と声を詰まらせた。

「盲導犬をつれた人を見たら安全運転を」と訴え続けた山橋さん

 育てる会によると、山橋さんは19歳のときに交通事故に遭って失明。当初はつえを使って歩いていたが、数年後に盲導犬に出合って暮らすようになったという。盲導犬は、交通量が多いところではスピードを落とし、耳で安全を確認した主人のOKサインで再び誘導するなど、主人との共同作業ができるように訓練されている。

 盲導犬との生活について山橋さんは「一番変わったのは外出が楽しくなったこと。盲導犬は障害物を避けてくれ、使い慣れた道をよく覚えているので助かる」と語っていたという。

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