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罰金2兆円超、ブランド価値も失墜…排ガス規制逃れが発覚したVWの高い代償

 米環境保護局(EPA)は18日、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が排ガス規制逃れのために一部ディーゼルエンジン車に違法ソフトウエアを搭載していたと告発した。EPAはVWが意図的に規制当局を欺こうとしていたとみており、2兆円以上の罰金を科される可能性も。VWの最高経営責任者(CEO)、マルティン・ウィンターコルン氏(68)は経営責任を問われて辞任に追い込まれた。今回のEPAの告発は米国の非営利団体(NPO)がVWの環境性能の高さを証明しようとして始めた調査がきっかけだ。売り物にしてきた「クリーン」なブランドイメージを裏切ったVWは高い代償を支払う形になりそうだ。

罰金だけで2兆円以上か

 「違法ソフトを使って排ガス規制を逃れることは不法行為であり、人々の健康に脅威をもたらす」。EPAは18日に発表した声明で、VWの行為は大気浄化法違反の疑いがあると告発した。

 EPAによると、VWグループは2008年以降に米国内で販売したディーゼルエンジンの乗用車約48万台に違法ソフトを搭載。研究施設での試験中には排ガス浄化機能をフル稼働させ、実際の走行時には浄化機能を大幅に低下させることができるという。米メディアは「浄化機能を低下させれば燃費が向上する」として、購入者に燃費の良さを実感してもらう狙いがあった可能性を指摘している。

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