関西の議論

米国「組織戦」に絶句した日本側 戦没者遺骨収集、大戦と酷似した〝明暗〟 「海外に『戦友』置き去りにしない」  

【関西の議論】米国「組織戦」に絶句した日本側 戦没者遺骨収集、大戦と酷似した〝明暗〟 「海外に『戦友』置き去りにしない」  
【関西の議論】米国「組織戦」に絶句した日本側 戦没者遺骨収集、大戦と酷似した〝明暗〟 「海外に『戦友』置き去りにしない」  
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 第二次大戦の終戦から70年たった今も、日本人戦没者全体の半数近い113万人分の遺骨が外地に取り残され、収容活動は民間団体頼みだ。一方、戦勝国・米国には専門機関があり、各地で遺骨収集に取り組んでいる。9月、大戦の激戦地・ガダルカナル島(ソロモン諸島)で行われる米国の遺骨収集の活動地に足を踏み入れると、規模や緻密さの面で際立つ違いを目の当たりにした。国から求められ、国のために戦った兵士たちの「明暗」を感じずにはいられなかった。(池田祥子)

まるで軍の兵站基地

 深さ100メートルの擂鉢状の谷間は、まるで軍の兵站基地のようだった。

 鬱蒼(うっそう)とした密林は跡形もなく伐採され、丸太で作った階段が整地された谷底まで続く。ブランコのように動いて土砂と遺骨、遺留品を仕分ける大型のふるいが設置され、頑丈な小屋や近くの水源地からホースで水を引いた水場などが完備されていた。

 米兵の指揮下で、現地住民が計画的、組織的に作業に取り組む。遺骨収集への米国の強い決意を表しているようだった。

 志願制の軍を持つ米国にとって、国外で命を失った戦士の遺骨収集は文字通り国の責務だ。活動にあたる米兵も「『仲間』を置き去りにしない」と断言した。

 これに対し、民間団体頼みの活動を細々と続ける日本側は、遺骨収集を「国の責務」として強化する法案がようやく衆院を通過し、参院に送られたが、先の国会では継続審議となった。

 「ここまでとは…」。ガ島で日本軍戦没者の遺骨収集を行う民間団体の隊長、崎津寛光さん(43)は、米軍活動地の光景に思わず絶句した。

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