浪速風

ノーベル賞で日本晴れ

ノーベル物理学賞受賞決定から一夜明け、東京大に現れた同大宇宙線研究所の梶田隆章教授=7日午前、東京都文京区の東京大学(宮崎瑞穂撮影)
ノーベル物理学賞受賞決定から一夜明け、東京大に現れた同大宇宙線研究所の梶田隆章教授=7日午前、東京都文京区の東京大学(宮崎瑞穂撮影)

「科学の進歩にともなって不思議な現象はだんだん減ってゆくように見える。しかし私どもの住んでいる世界に、永遠にして普遍な法則が存在しているということ自体が、私にとって大変不思議に思われる」。日本人で最初にノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹さんの言葉である。

▶続いた朝永振一郎さんは「ふしぎだと思うこと、これが科学の芽です。よく観察してたしかめそして考えること、これが科学の茎です。そうして最後になぞがとける。これが科学の花です」。梶田隆章さんは2人の系譜に連なる。研究内容はちんぷんかんぷんだが、不思議を追いかけてきたのだろう。見事に大輪の花を咲かせた。

▶日本人はノーベル賞を騒ぎすぎると思っていたが、今年は違う。8月は戦後70年、9月は安全保障関連法案で、重く、とげとげしい雰囲気だったが、10月になってラグビー日本代表の活躍と2日連続のノーベル賞受賞。こんなに晴れ晴れとした気分は久しぶりだ。