関西の議論

プリン一気食いの珍騒動も…「爆買いリターン」関空は厳重警戒「ちゃんとルール守ってや」

【関西の議論】プリン一気食いの珍騒動も…「爆買いリターン」関空は厳重警戒「ちゃんとルール守ってや」
【関西の議論】プリン一気食いの珍騒動も…「爆買いリターン」関空は厳重警戒「ちゃんとルール守ってや」
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 中国の「国慶節」休暇(1~7日)は、今年2月の春節(旧正月)休暇などを上回る超爆買いラッシュとなった。危機感を抱いた関西国際空港は、入国した中国人の団体旅行客に、荷物の制限などを中国語と英語で記したポケットティッシュを配布する異例の措置に出た。機内持ち込み品のトラブルや荷物の制限重量オーバーが相次ぎ、混雑に拍車がかかっているためだが、「ティッシュなら使ってもらえ、目にも留まる」という判断。関空では保安検査で持ち込みできない1箱分のプリンの放棄を求められ、一気食いする珍現象も発生。爆買いは今後も、中国の長期休暇のたびに起きると予想され、外国人客の割合が突出している関空はさらに対策を迫られそうだ。(吉村剛史)

模造刀持ち込みなどでトラブル

 「せっかく日本でたくさん買い物していただいたのに、お土産物を放棄しなければならないケースも少なくないのが現状」

 新関西国際空港会社の執行役員で広報担当の石川浩司コーポレートコミュニケーション部長はこう説明する。

 中国人客らが帰国する際、各航空会社のチェックインカウンター前では、爆買いの結果、預け入れ荷物が制限重量をオーバーしてしまうケースが後を絶たない。追加料金を払えば、オーバー分も乗せられるが、そのままでは、何らかの方法で重さを減らさなければならない。そこで、荷物の箱や包装などを空港に捨てる行為が常態化。ターミナルでは、特に中国便が出発した直後、段ボール箱などが、ゴミ箱だけでなく、通路に置かれる光景が繰り広げられている。

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