浪速風

V逸を受け止める阪神ファンの業

球団創設80周年、歓喜の日本一から30年、前回のリーグ優勝から10年-。阪神タイガースは区切りのシーズンを優勝で飾れなかった。終盤まで首位に立って期待がふくらんだが、あれよあれよという間にしぼんでしまった。失速の舞台裏は夕刊スポーツ面で始まったコラム「野球三昧(ざんまい)」を読んでいただきたい。

▶それでも甲子園球場は最終戦まで超満員だった。「阪神ファンであることは業(ごう)である」と誰かが言っていた。業とは仏教の概念で、宿命とでも理解したらいいだろうか。結果として果報もあるが、業苦も受ける。毎年、期待しては裏切られるのを業として受け入れるしかない、とファンは達観している。

▶V逸は関西経済にとっても痛い。祝賀セールなど波及効果は他球団とはケタが違う。阪神タイガースの優勝は社会現象なのである。まだ最終的な順位が確定していないのに、ファンは新監督が指揮を執る来季に思いをはせる。切り替えが早いのも業だろうか。