酒井充の野党ウオッチ

毎日新聞世論調査室長のご指摘に反論する そちらこそ安保法案反対デモを過大評価しすぎではないか?

 平田氏は、産経・FNNの世論調査のサンプルが1000人であることから、「3・4%」を有権者1億人にあてはめ、「安保法案反対デモの参加経験者が340万人に上る計算になる」と記し、「大変な数字だ」と持ち上げた。

 さらに、集会に参加したことがないと答えた人(全体の96・6%)のうち、「今後参加したい」が18・3%いたことから、「回答者全体の17・7%がデモ・集会に参加したいと考えている計算になる」と指摘。「3・4%」と合わせ有権者1億人にあてはめると2000万人だとして、ご丁寧にも「『安保法案に対する世論の反発の大きさを示した』と書かなければならない」とのご指導も承った。

 一方で、平田氏は「1000サンプル程度の無作為抽出調査では、パーセンテージで通常3~4ポイントの誤差が生じるとされる。にもかかわらず、3・4%という小さな数値を根拠に『デモに参加しているのはごく少数の人たちであり、共産党などの野党の動員にすぎない』というイメージを強引に導き出したのが産経新聞の記事だ」と断じた。

 「野党の動員」とは一言も書いていないが、そこは個人の推測の域だ。しかし、「3・4%」を「大変な数字」とする一方で、「小さな数値」とはどういう了見だろうか。「3~4ポイントの誤差が生じる」ならば、そもそも「大変な数字」と指摘すること自体が矛盾している。

 毎日新聞の世論調査のサンプルはきっと万単位なのだろうと思って調べたら、9月19、20両日に実施した世論調査は「有権者のいる1688世帯から、1063人の回答を得た」という。毎日新聞の世論調査は「3~4ポイント」の数値は意味がないと自ら宣言していることになる。

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