兵庫県内2つの新駅は「摩耶」と「東姫路」 来春開業でJR西発表

 JR西日本は2日、平成28年春に東海道線六甲道-灘間と山陽線御着(ごちゃく)-姫路間で開業する2つの新駅の名称について、それぞれ「摩耶」(神戸市灘区)と「東姫路」(兵庫県姫路市市之郷)に決定したと発表した。会見したJR西神戸支社の塩島孝支社長は「周辺地域とともに鉄道全体の活性化も実現したい」と語った。

 摩耶駅は、東の六甲道駅まで1・4キロ、西の灘駅まで0・9キロに位置。ホームの上に駅舎を設置する橋上駅舎で事業費約40億円。普通電車のみ停車し、1日の乗降客は1万6千人と試算している。

 一方、東姫路駅は、御着駅から2・4キロ、姫路駅から1・9キロの場所に整備。駅施設整備費約27億円は、国の補助を含め3分の2を姫路市が負担する。普通、快速電車が停車し、1日の乗降客は6千人を見込む。

 同駅については、選定の参考資料として姫路市が市民から駅名を募集。「白鷺」(しらさぎ、はくろ)が1位で「東姫路」は2位だったが、JR西は「インバウンド(訪日外国人旅行客)が姫路城が近くにあると誤解する恐れがあるので、白鷺を選ばなかった」としている。

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