安保審議、テレビはどう報じたか 「バランスに配慮」強調も一部、批判に終始 アンカーが廃案呼びかけ

 TBS系「NEWS23」も法案批判に注力した報道が目立った。15日の放送では唯一のゲスト、早稲田大の長谷部恭男教授が「違憲性は立証された」と訴え、アンカーを務める岸井成格(しげただ)氏も「戦後の平和主義、民主主義が危機にひんしている」と主張。16日には河野洋平元衆院議長が「民主主義国家として恥ずかしい」と、与党批判を繰り広げたインタビューも放送し、岸井氏が「廃案」を呼びかけた。

 同じTBS系「サンデーモーニング」の6、13日の放送では、コメンテーター全員が法案批判に終始。13日には、政治学者の姜尚中(カン・サンジュン)氏が反対派の抗議活動に関し、「近代の歴史には暴君征伐論があり、君主がひどいことをするときはひっくり返していいと。それが憲法の中にもある種の抵抗権としてある」と、持論を展開した。

 TBSの武田信二社長は30日の会見で「『一方に偏っていた』という指摘があることも知っているが、公平・公正に報道していると思っている」と述べた。

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 一方、各局は国会前を中心とした抗議活動をこぞって取り上げたが、その扱いには温度差もあった。反対集会参加者の声だけを伝える番組が目立った一方、安保関連デモを特集した11日のNHK「ニュース シブ5時」では、反対、賛成派双方の活動と意見をほぼ同じ時間を割いて伝えた。

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