笑顔をつなぐ

文美月(5)「抱え込まず、周囲を頼る」 子育てでつかんだ仕事のコツ

 「私には、何にも返さんでいい。その代わり、あんたはこの子ら(息子)の奥さんの家事育児を手伝ってあげたらいい。きっと息子の嫁になる子も、働いている時代やから」

 義母は一時期、私よりもママ友や先生と親しくなり、学校や保育園、子供の様子など、いろんなことを伝えてくれました。もしかすると私は外から「仕事と家事育児を上手に両立している」ように見えているかもしれませんが、夫を始めとした家族やスタッフの人ら周囲の理解と協力があってこそ、何とか乗り切れているのです。

 働くお母さんはみんなもがき、時に涙を流しながら、誰かの協力や理解を得て、日々をしのいでいるのです。「お母さんたちが働きやすい社会にしたい」。当時の経験を思い出すたびに、心底そう感じます。

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 【プロフィル】文美月(ぶん・みつき) 奈良県出身。45歳。日本国籍の在日コリアン3世。同志社大卒。結婚し勤め先を退職、2児を出産後の平成13年に自宅で起業。ヘアアクセサリーの製造・販売を手掛けるリトルムーンインターナショナル株式会社を創業した。現在、購入後に使われなくなったアクセサリーを提供してもらい、東南アジアの少女たちに寄贈する活動にも取り組む。

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