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救急現場に「末期」「看取り」増加 本来の患者搬送破綻の恐れ

【ゆうゆうLife】救急現場に「末期」「看取り」増加 本来の患者搬送破綻の恐れ
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 救急医療の現場に、高齢患者が増えている。なかには救命というよりも、看取(みと)りに近いケースもあり、救急医らを困惑させている。本人が望まぬ延命につながりかねず、交通事故や心筋梗塞など、本当に救命が必要な患者の搬送を阻みかねないからだ。現場からは「このままでは、救急は破綻する」との声が上がっている。(佐藤好美)

 東京都墨田区にある都立墨東病院の救命救急センターは、救急医療の頂上に位置する「三次救急」にあたる。交通事故や心筋梗塞、動脈瘤(りゅう)破裂など「突発・不測」のけがや病気で、一刻を争う「重症・重篤」の患者を受けることができる医療機関だ。年間2千件超の受け入れは都内最多だ。

 だが、同センターの浜辺祐一部長は「病気で死期が迫っているとか、90代の寝たきりの患者が今朝、昏睡(こんすい)状態に陥ったとか、救命救急センターの適応とは言えない患者が搬送されている」と指摘する。