【シリア情勢】オバマ政権、また大失点? 公然と挑戦してきたプーチン氏前に限界露呈(1/2ページ) - 産経ニュース

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シリア情勢

オバマ政権、また大失点? 公然と挑戦してきたプーチン氏前に限界露呈

 【ワシントン=青木伸行】ロシアがシリアで空爆を強行し、オバマ米政権にとりシリア情勢が、ロシアのクリミア併合に次ぐ重大な失点となりかねない状況となった。外交による事態の打開を目指す政権の対露戦略は後手に回り、力で押すプーチン政権の前に限界を露呈している。

 オバマ政権は、ロシアがシリアに関与すること自体を覆すことはもはや難しいと判断し、次善の策として、ロシアを米軍が主導する有志連合に組み込むという青写真を描いていた。

 これには、(1)ロシアによるシリアの反体制派への攻撃と、内戦が複雑・激化することを阻止(2)ロシアが勝手な軍事行動を取り、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対する掃討作戦の障害になることを回避(3)ロシアが提唱する、シリアのアサド政権を加えた「大連合」構想を阻止-などの狙いがあった。

 こうした米側の思惑を封じるかのように、ロシアは空爆で先手を打った形だ。米政府筋は「ロシアは武力行使という既成事実をつくり、国連安保理でのシリア情勢に関する決議案をめぐる交渉を含め、今後の展開を有利に進めようともくろんでいる」とみている。