狩野派の重文・将軍の権威示す松と鳥、二条城大広間の障壁画公開 京都

 ■展示・収蔵館10周年で

 世界遺産、元離宮二条城内にある「築城400年記念 展示・収蔵館」(京都市中京区)は、開館10周年を記念した特別展示の一環として、狩野派の絵師が描いた大広間の障壁画を公開する「権力の荘厳(しょうごん)~大広間に描かれた鳥と巨松(きょしょう)~」を1日から開催。

 二条城の二の丸御殿「大広間」は、将軍と昇殿者が公的な対面をする場で、各部屋の障壁画は、金箔地の背景に大きな松と鳥を描き、将軍との対面を厳かなものに演出するとともに将軍の権力を感じさせる機能があったといい、今回、21面の重要文化財の障壁画が展示される。

 中でも、四の間の「松鷹図」は戦国武将が活躍した桃山時代の絵画様式が見られることから、制作当時にベテランの域に達していた狩野山楽(1559~1635)の作という説がある。

 また、一の間「松錦鶏図(まつきんけいず)」と二の間「松孔雀図」は、後に狩野派の巨匠とよばれる狩野探幽(たんゆう、1602~1674)が25歳の時に描いたとされ、徳川幕府の統治が完成した新時代の絵画様式の萌芽を見ることができ、桃山と江戸という2つの時代の絵画スタイルを見比べることができる。

 会期は11月29日まで。入館料は100円(小学生以上。別途入城料一般600円、中高生350円、小学生200円が必要)。

 問い合わせは元離宮二条城事務所(電)075・841・0096。

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