浪速風

虐待の大きな経済的損失

NPO法人「シンクキッズ-子ども虐待・性犯罪をなくす会」代表理事の後藤啓二弁護士が「虐待死ゼロによるアベノミクス推進を」と提案している。安倍晋三首相が子育て支援など「新しい三本の矢」を打ち出し、「介護離職ゼロ」を目指すと発表したが、「虐待死ゼロ」も目標に、というのである。

▶今年上半期に虐待が疑われるとして全国の警察が児童相談所に通告した18歳未満の子供は1万7224人で、昨年同期より3割も増えた。虐待死は心中を含め毎年100人前後で推移している。寝たきりの生活を送らざるをえない重傷の事例も多数あり、さらに子供たちには深い心の傷が残る。

▶後藤さんによると、医療費などに、成人しても労働力として期待できない社会的損失を加えると年1兆6000億円との試算があるそうだ。子供たちは明日の日本を担う。「中長期的には介護離職どころではないマイナス」。関係機関の情報共有や連携など、できることから今すぐに。