指導員はツイッターなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で、「安倍内閣に危機感を抱いた」「子供たちから『アベ政治って何』と聞かれ、『戦争に反対しているんや』と説明した」など自分の行為を誇らしげに書いていた。
■ビラ撤去にも抵抗
ビラは8月21日に学校を訪れた市教委職員が発見。22日に市教委の職員と学校長が立ち会い、事業団の上司がビラを撤去したときも「個人のものをはがしてええんか!」と抵抗したという。
週明けの24日からは「戦争はんたい!平和憲法を守ろう!」と書いたビラを再び掲示。校長が注意すると「指示命令系統が違う」と突っぱね、ビラをはがしにきた事業団職員の姿を写真に撮ってSNSにアップした。
さらに、憲法9条などの条文や安保法制反対デモを伝える新聞の切り抜きを掲示板一面に張りめぐらせ、毎日見回りにくる職員について「ほんまに暇な連中です。まじめに仕事せえよな」「市教委ってほんまのアンポンタン」などとSNSで挑発を続けた。
■「市教委に抗議を」
指導員の行状は9月3日の市議会本会議で、自民党の西村昭三議員が市側の見解を問いただして発覚。教育次長は事実を認めて謝罪し、「重大なことと受け止めている。事業団には指導員に対する適切な措置を求める」と答弁した。