東日本豪雨

鬼怒川の水位、堤防の20センチ上 調査委初会合「余裕足りなかった」

 東日本豪雨で決壊した茨城県常総市の鬼怒川堤防について、国土交通省は28日、決壊地点の一部で当時、川の水位が堤防の高さを推定で約20センチ上回っていたとする調査結果を明らかにした。また、決壊原因については、水が堤防を越えてあふれ出る越水に加え、堤防内部に水が浸透して崩壊する「パイピング現象」が起きた可能性を示した。

 堤防決壊の原因を究明するため国交省が設置した有識者らでつくる調査委員会の初会合で示された。

 同省によると、堤防は約200メートルにわたって決壊。そのうち付近で最も堤防が低かった決壊区間の上流端から約80メートルの地点で、川の水位が堤防を約20センチ上回っていたと推定される。同地点では、安全に水が流れる設計上の水位「計画高水位」が標高20・82メートルだったのに対し、堤防の高さは、ほぼ同じ20・88メートル。近くで最も堤防が高い地点と比べて1メートル以上低かった。

 周辺では堤防のかさ上げなど改修に向け、用地買収が進められているところだった。調査委の清水義彦・群馬大大学院教授は「堤防に(計画高水位を超える)余裕を持たせた高さが足りなかった。どのくらいの高さが必要なのか調査で明らかにしていきたい」と話す。

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