看板の落下防止に新製品 浜松の広告業者が開発 - 産経ニュース

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看板の落下防止に新製品 浜松の広告業者が開発

 看板などの販促品を製作する屋外広告業「キューピック」(浜松市中区)が、台風や地震による落下の心配がない「オチないかんばん」を開発し、販売を始めた。腐食リスクのある金属や木材、くぎを必要としない壁面一体型の看板で、相次ぐ看板落下事故の解決策として一役買いたい考えだ。

 オチないかんばんは、金属や木製で支える従来の看板とは異なり、シート状のアクリル製フィルムを壁面に貼り付けるタイプ。屋外看板に多く用いられる塩化ビニールと比べて素材が薄く、凸凹部分や曲面にもぴったりと貼り付けることができ、風雨に対してはがれにくい特徴がある。材料費は塩化ビニールの約2倍になるが、施工や撤去、運搬費用を含めると割安になるという。

 同社では、今年2月に札幌市で発生した看板落下による人身事故を受け、安全な看板づくりに取り組んできた。国交省が実施した広告板の全国調査によれば、4月10日現在で、少なくとも1516棟で取り付け状況に問題があり、引き続き2万3千棟以上で調査が必要と発表している。

 オチないかんばんは東海地方を中心に販売を始めており、今後、関東や関西圏にも拡充していく予定。同社の新垣ほなみ社長(54)は「老朽化の影響でいつ落ちてもおかしくない看板がたくさんある。事故防止の解決策を提供し、明るくて楽しいまちづくりに貢献したい」と話している。