親インド住民「圧迫だ」…ネパール、新憲法交付で対印関係悪化 中国台頭や地方議会選にらむ

 インドがマデシに肩入れするのは、マデシは国境を接するインド東部ビハール州に住む住民と血縁関係を持つ人が多く、言語などの文化を共有しているからだ。インドとしては、王制崩壊後のネパールで中国の影響力が強まっているだけに、マデシの政治力確保は重要な課題といえる。また、このままでは近く行われるビハール州議会選で、モディ印首相の与党、インド人民党(BJP)に逆風が吹く恐れがあり、容易に譲歩できない状況にある。

 国境でのトラックなどの通行遮断により、ネパールは27日から自動車の使用規制を余儀なくされたが、通行遮断の原因や責任をめぐっても両国の主張は食い違う。インド政府が「インドの貨物業者が(デモによる)治安上の懸念に苦情を訴えている」と説明していることに25日、駐ネパール印大使を呼んで「(インド側が)供給網の遮断を取り除く必要がある。治安上の問題はまったくない」と抗議した。

会員限定記事会員サービス詳細