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肖像写真と電気ポットで懐柔? チベット自治区成立50周年で人民にプレゼント

 中国のチベット自治区成立50周年の記念式典が9月8日に開かれる中、共産党政権が現地の役人や市民らにとんでもなプレゼントを贈っていたことがわかった。「こんなモノもらって喜ぶのか…」。独裁国家の感覚はずれている。

■ありがたい品々「チベットシルクの飾り」「過去の指導者の肖像写真」「テレビ」「ティーカップ」

 ロンドンを拠点にしている世界的なチベット支援組織「フリー・チベット」が共産党が下賜した「ありがたい品々」を明らかにしている。

 それによると、習近平国家主席からの贈り物は、自筆の文字を印刷した掛け軸と吉兆をもたらすいうチベットシルクの飾り。どちらも「民族の団結を強め、美しいチベットを築こう」と記されており、うやうやしく同自治区の役人や軍関係者らに配られた。また、毛沢東をはじめとした過去の指導者の肖像写真付というから、不遜には扱えない。

 さらに、人々には共産主義らしい唯物作戦だ。電気がない地域には太陽光で動くテレビ、遊牧民や農村には電気バター茶メーカーとティーカップ。共産党の言うことを聞く模範的な寺院には、カラフルな花瓶が贈られたという。

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