夕焼けエッセー8月月間賞

命の重さ改めて考える

 今回の特集は内容にかかわらず、それぞれがさまざまな体験をしたり聞いたりしたことを記録すべきなのだ、ということを念頭に読みました。いち推しの「在天の父へ」は、筆者が母の遺体をリヤカーに乗せ1人で引いて帰ったという悲痛な文末から、藤沢周平の「蝉しぐれ」が思い出され、深く胸に残りました。

 月間賞の「忘れられた-」は、物語かと思ってしまうような壮絶な内容に驚きました。当時天王寺界隈(かいわい)で、実際に戦災孤児といわれる少年たちをよく見かけました。筆者はよくぞご立派に生きてこられたものだと思います。