日本スプリントの挑戦(30)

16歳・サニブラウンの驚異の飛躍を生んだ育成法とは…

 急成長の理由を問われても、「やっている練習は例年と変わらないです。身長が止まってきて、少しは筋肉が追い付いてきたのかな」と苦笑いするばかりだ。中学の頃は身長が毎年10センチずつ伸びていたという。だが、昨年は186センチ、今年は187センチと、ようやく落ち着いてきたことは無関係でないのかもしれない。

 迎えた7月の世界ユース選手権(コロンビア・カリ)。勢いそのまま、大会前から公言していた100m、200mの2冠を達成した。

 200mは決勝で20秒34(向かい風0.4m)と再び自己記録を大幅に更新し、世界最速のウサイン・ボルト(ジャマイカ)が持っていた大会記録20秒40を塗り替えてしまった。

 「ボルト超え」の勲章とともに世界選手権の参加標準記録(20秒50)も突破して世界選手権の代表に。16歳5カ月での出場は日本史上最年少である。

 父がガーナ人、母は全国高校総体に出場経験のある元短距離選手という経歴も手伝って注目度は一気に上がっていった。

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