デスクから

消えた「丸文字」!!…書いていた女子も40、50代、今はどんな字に?

 かつて「丸文字」と呼ばれる字体があった。昭和50~60年代だったと思う。高校生や中学生の「女子」たちが、ひらがななどの丸い部分を大きく誇張して書いたものだ。書いたものを見せ合うことも普通。「ぶりっこ」という言葉がはやった時代、「かわいらしさ」を演出していた。

 だが、いつのころからか、見かけなくなった。

 知り合いの大学生に聞いてみると、「女友達のノートを見ても、丸文字なんてありませんよ」。ただ、そもそも、「他人の文字を見る機会が少ない」ともいう。やりとりはメールやスマートフォンの通信アプリ「LINE」(ライン)だからだ。

 メールやラインでは、字体を変化させようがない。一方で、いろんな絵文字が登場し、感情の起伏を伝えられる。ほかの絵文字を入れれば、さらにユニークなイラストを使える。

 冒頭で記した昭和50~60年代、そして平成の初めまで、学生や生徒はまだ手書きだった。手書き文字をコピーして、ゼミなどで配った。仲間の字のくせもよくわかっていた。

 翻って現代。若者たちは、肉筆の字で「かわいらしさ」を出すのではなく、絵文字などを巧みに使い、かわいらしさ、新鮮さ、おもしろさを演出しようとしている。

 「丸文字」を書いた女性も40、50代。いまはどんな文字を書くのだろうか。メールやラインのやりとりではわからない。(大阪総局 張英壽)